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哲夫


 はじめまして。こういうところに登録するのは初めてでなにを書いていいのかわからないな。とりあえず俺の事は「てっちゃん」とでも呼んでください。
趣味は将棋と映画鑑賞、洋楽が好きで愛用のアイポットにはロックばかり入っている。
性格はいたって温厚、情に厚く涙もろい。この間も映画館で号泣して、彼女にしかられてしまったよ。あ、そうそう付き合って3年になる彼女がいます。もちろん1人ね。容姿は中の上で、すこし気が強い女の子で――あ、こんなこと書くとしかられるだろうけど――相性はかなり良い。ただ彼女のほうが俺のことを好きすぎてたまに喧嘩になるかな。それ以外は至って順調です。(のろけ?)ここだけの話いつか、け


 携帯が鳴った。哲夫はパソコンのキーボードから右手をはずし、横ある携帯をつかむ。
「もしもし、―― ああ、美恵子? なんだよこんな時間に。え? いや、インターネットやってた……うん……だから言っただろう。お前は馬鹿なんだからそういうところに行っても進歩しないんだって。俺の言うことを聞いていればいいんだよ。――ん、……え? なんだ、またそのことか。――俺は別れないって言っているだろう? は? それはお前の受け取り方が悪いんだよ。俺はお前のことを思っていろいろと改善点を挙げているだけなんだから。――は? 馬鹿いうなよ、俺以外の男がお前に言い寄るわけないだろ。自意識過剰もいい加減にしてくれ。……だから、さっきから別れないっていってるだろう、馬鹿やろう!! お前が1人で生きていけると思ってんのか!! 別れやがったら一生後悔させてやるからな!! ちょっと待ってろ、今からそっちに行ってやる。くだらないカウンセラーになにをそそのかされたのか知らないけどな、目を覚まさしてやる!!」
 受話ボタンを乱暴に押すと、哲夫はパソコンデスクの上に携帯を叩きつけた。


 いつか、結婚したい。
彼女は俺がいなきゃだめだから。たまにわがままを言われて愛情を試されるけど、どんな困難だって乗り越えられる気になるんだ。彼女となら。こんな俺と友達になりたい人はいつでメッセージをください。誰でも受け入れるよ。心の広さには自信があるんだ。これから彼女の家へ行ってきます。ではでは、またね。



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